top of page
このホームページは
.com
を使って作成されました。あなたも無料で作ってみませんか?
今すぐはじめる
創作する卵
Suimy民集会所
画
文
動
落
他
語
もっと見る
Use tab to navigate through the menu items.
創作する卵の取扱説明書
この機能を試すには、ライブサイトにアクセスしてください。
カテゴリー
すべての記事
マイ記事
ログイン / 登録
文章メインの投稿に
小説や詩、小論文も。文章を書きたい時に。
文章メインの投稿に
並び替え:
最終更新
カテゴリーをフォロー
新しい記事を作成
アナ蔵部
線は点を結んでいるか
僕らガキの頃はさ、まだケータイもネットもなくて、友達の家電の番号は指が覚えてた。 毎日学校で会ってるのに、家に帰ってまで長電話して親に怒られたもんだよ。 授業中は配布プリントにまぎれて手紙が回ってきた。 どんな話題をやりとりしていたのかなんて思い出せない。 それはどうせた他愛もないどうでもいいことで、そもそも内容なんてなかったんだ。 なんであんなに自然に、いつもいつも一緒にいることが当たり前だったのかな。 用事もなく意図もなく、理由もなく目的もなく、僕らには本当は共通性すらもなかった。 そういうものじゃない何かで繋がっていたんだ。 いつから僕は、誰かの傍にいることに口実を必要とするようになっ
0件のコメント
0
2017年6月20日
いいね!
0件のコメント
コメント
月山
ここを使ってくれている皆様へ
神様は考えていました。 「私の作った世界に人が来てくれて、使ってくれて、いやー私ってすごいなー」 自分の作った世界でごろごろしながら皆の作品を見て「ああああこれ好きいい」と悶えながら神様は考えていました。 「もっと便利で、もっとかっこいー世界を創れたら、皆は喜んでくれるかな」 だけど神様にそんな力はないのでした。 そもそも世界を作る力もないのでした。既存のものを組み合わせて色を塗って、なんとか形にしてみた世界がここなのでした。こんな小さな世界でも、使ってくれる人はいるのでした。ありがたいことです。そしてだからこそ欲が出るのです。 「もっとすごいのがつくれたら」 そんな神様の前にあ
1件のコメント
1
2017年5月17日
いいね!
1件のコメント
コメント
shiran
(2)ソーシャル・ネットワーク症候群
家に帰り、窓際に寝転がる。 デジカメの電源を入れ今日撮った写真を眺めていると、 昔アカウントだけ作って放置していたSNSがあったことを思い出した。 記憶にあるメアドやらパスワードやらを片っ端から入力して、 10分ほどかけようやくログインする。 フォロワーなんていないそのアカウントに、 独り言のように写真を載せた。 川沿いで撮った桜の写真。 駐車場にいた妙な猫の写真。 それから、SDカードに入っていた鉄道の写真。 高校の時に県内中を自転車で駆けまわって撮ったやつだ。 何故あの頃は、あんなにも行動力があったのだろう。 金になるわけでもないのに、毎週のように朝早くから家を飛び出していた。 まるで、
0件のコメント
0
2017年5月13日
いいね!
0件のコメント
コメント
春明
春色奇譚-02
この喫茶店の利用者は主に町の住人だ。見慣れた警官や近所のおばさんたちがお昼を食べにやってくる。 大体お昼が一番忙しい時間帯で、長期休暇中となれば同級生や後輩たちもお店に来るものだから大変だ。それだけこの喫茶店は町の人たちから愛されているのだろう。 「伊澄、おつかれ」 「わっ! もうお兄ちゃん冷たいよー」 くたくたになっていると頭に冷たいものが押し付けられて驚き飛び起きる。そこにはいつもの青のワイシャツにエプロンをつけた兄の姿があって、私に押し付けてきたもの――缶のサイダーを私の目の前に置く。 兄は本来、この喫茶店ではなく別の場所で働いているのだが、そちらが暇な時はこうしてお店の仕事を手
0件のコメント
0
2017年4月26日
いいね!
0件のコメント
コメント
月山
てすと
昼寝から目覚めた僕がまず見たのは真っ白な空間であり、そこに立つ神様であった。 神様が「新しい世界を作ったのでテストしてほしい」というので僕は仕方なく、この文章を書いている。 ここには紙もPCもなく、それでは僕は何を使ってこの文章を書いているのか、自分でも分かっていない。でも多分これは夢なのだろうから、多少おかしなことがあってもおかしくはない。 さて、ここでは何ができるのだろうか。周囲にただただ広がる白を見ていると、何にもできないようにも思えるし、何でもできるようにも思える。 テストなんて何をすれば良いのだろう。 僕は何故真っ先に、文章を書こうとしたのだろう。 長い間、眠っていたよ
1件のコメント
1
2017年4月16日
いいね!
1件のコメント
コメント
春明
さよならの代わりに旋律を
Suimy時代に書いた即興小説に少し加筆したお話。 純白からは程遠いくすんだ銀盤を指が滑る。そこから奏でられる音色もまた、どこか淀んでいる気がするのは気のせいだろうか。 「よくもまあ、ここまで使い込んだものだよ。これが我が家に来たのはええと……母が子供の頃だったかな」 「ええ。奥様が幼い頃……そう、あれは七歳のお誕生日の時だったと記憶しております」 懐かしげに目を細める執事の口からは母の幼い頃のエピソードが次々と語られる。彼女自身が自分に話したのと同じように、聞けば聞くほど幼少期の自分にそっくりではないか。 気が強く意地っ張りで、負けず嫌いで。一度言葉にしたことは頑なに曲げない。彼自
0件のコメント
0
2017年6月06日
いいね!
0件のコメント
コメント
shiran
(3)ソーシャル・ネットワーク症候群
「ちょっと!2階の部屋まだ片付かないの?」 階段の下から母の怒鳴り声が聞こえる。 「もう少しで終わるから」 私はそう返し、押し入れから最後のダンボール箱を引っ張り出した。 「解体工事、来週なんだからね!早く終わらせなさいよ」 「わかってるって」 お爺ちゃんが死んでから、何ヶ月が過ぎただろう。 夏休みくらいにしか来れなかったこの家には、特に何の思い出も残っていない。 私は淡々と箱の中身を分別する。 お薬手帳は燃えるごみで、幼い頃の従兄が忘れていったと思われる、角ばった赤いヒーローの人形は燃えないごみ。 中身を全てごみ袋に移し替え、空になったダンボール箱を畳んで廊下に立てかけた。 「お母さん、終わ
0件のコメント
0
2017年5月15日
いいね!
0件のコメント
コメント
shiran
(1)ソーシャル・ネットワーク症候群
「大丈夫だよ、友達出来たし。サークルも入ってる。 は?彼女?は?そのくらいいるし。てか関係なくね? カーチャンは心配しすぎだって。それじゃあ、用事あるから」 オレはそっと通話を切った。 もう2週間、外に出ていない。 さっき起きたばかりだと言うのに、空には満月が輝いていた。 一体誰の許可で夜になってんだ。オレ、今日まだ何もしてねーよ。 食糧のストック(うまい棒)がなくなった事を思い出し、 いやいやながら外出を決意する。 財布、いくら入ってたかな。 カバンを漁ると、指先に重い箱がぶつかった。 高校のとき、バイト代を貯めて買ったデジカメだった。 あの頃はただ写真を撮るのが楽しかった。 写真家になりた
0件のコメント
0
2017年5月11日
いいね!
0件のコメント
コメント
春明
春色奇譚-01
本当は新作を一番最初に投稿したかったけど書き終わる気配がないのでSuimy時代に書いた作品で文章を賑やかしたい ────────────────────────────────── ◆とある恋娘の話 開店前の喫茶店というのはどうしてこうも穏やかなのだろうか。兄の幼馴染が経営するこの喫茶店でバイトを始めて以来、長期休暇に入ると私はこの時間に入ることが多くなった。 客がいないなのだから静かなのは当然なのだけれど、そういった意味でなくてもっと別の何か――生憎、上手く表現することは出来ない――があると私は考える。 埃を払い、テーブルを磨き、開店準備を進めているとふとカウンターの植木鉢が目に
0件のコメント
0
2017年4月26日
いいね!
0件のコメント
コメント
bottom of page